2023年6月9日金曜日

お蚕の繭つくり

 お蚕は、蛹になる過程で繭を作ります。蚕が作る繭の色は、桑の葉の色素を取り込んだ場合には黄色やオレンジ色に、桑の葉の色素を取り込まない場合には白い繭となります。一本の繭糸の太さは約3デニール(人間の髪の毛の約1/10)で、1個の繭からは1,500mもの長さの糸をとることができます。繭の大きさ、繭糸の長さ、繭糸の太さは蚕品種により異なります。詳細については、2021年10月26日ブログを覧下さい。アドレスは次のとおりです。https://gunmasilk2005.blogspot.com/2021/10/blog-post.html

この繭糸のもととなる液状絹は、お蚕の体内にある絹糸腺で作られます。絹糸腺は前部糸腺、中部糸腺、後部糸腺に分かれており、後部糸腺で分泌されたフィブロインが中部糸腺に送られ、その周囲にセリシンが分泌され、前部糸腺を通って吐糸管からでて繭糸となります。

熟蚕は、最初の引っかかり場所を見つけるとそこを接着点とし、それから頭胸部を左右に動かしながら吐糸を続け繭を作り上げていきます。

吐糸の様子については下記の動画からご覧下さい。

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