2022年3月17日木曜日

群馬の蚕糸業について

  群馬県内の四資産で構成される「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、平成26年6月にユネスコの世界遺産に登録されました。世界遺産登録運動等により、蚕糸業の社会的・経済的価値や文化的価値が見直され、生きている蚕糸業の維持・存続に大きく貢献しています。

群馬県における蚕糸業の状況については、次のとおりです。                             

(1)現在でも群馬県は、①桑苗 ②蚕種 ③稚蚕共同飼育所 ④養蚕農家 ⑤製糸工場まで、繭・生糸を生産するのに必要なすべてが揃っている全国唯一の県です。

(2)養蚕農家や繭生産量を確保するため、大日本蚕糸会、県、市町村の支援により、再生産可能な繭代が確保されています。

(3)養蚕への新規参入にあたっては、県、市町村等一体となって桑園の確保、養蚕資材の確保をはじめ、養蚕技術を習得するために「ぐんま養蚕学校」も開講しています。

(4)蚕糸絹業を多くの方々に紹介するため、「群馬県立日本絹の里」が建設され、蚕糸絹業に関する多くの情報を発信しています。

(5)さらには新蚕業を創出するため、遺伝子組換えカイコの研究・開発にも取り組み、稚蚕共同飼育所を使用した有用物質生産、一般農家での高機能シルク生産も行われています。

碓氷製糸株式会社も、川上から川下までの方々との連携による純国産絹製品の生産・販売に尽力し、蚕糸に関する技術の維持・継承や絹文化の普及啓発に貢献してまいります。





2022年3月16日水曜日

碓氷製糸は「高品質かつ特徴ある生糸生産」を目指しています

碓氷製糸株式会社は3月から新年度を迎えました。また、6月からは新繭の収納及び繰糸が始まります。本年度も純国産繭・生糸にこだわり続け、ホルマリンを一切使わず、高品質かつ特徴ある生糸生産を進めてまいります。                             蚕の種類、繭の生産地、繭の処理方法、繰糸機及び繰糸方法などを組み合わせることにより、外国産ではまねのできないオリジナル生糸を作っていきます。



(1)染色性を重視されるお客さまには、白度の高いぐんま200」の生繭を原料に、低速繰糸で生糸生産を行います。                        (2)繊度ムラなくしなやかな生地を作りたいお客様には繭糸繊度2.2デニールの「ぐんま細」を原料に低速繰糸で生糸生産を行います。                  (3)ちょっと変わったストールを検討されているお客様には、ネットロウシルク(網状生糸)をお奨めします。芯糸にはナイロンポリウレタン、金糸、銀糸などいろいろな糸を入れることができます。                                      その他お客さまと共にオリジナル生糸の開発・生産を進めます