養蚕農家にとっては、繭が大きく、病気に強くて飼育しやすい蚕品種が望まれています。
機屋さんは、繊度ムラの少ない生糸、つまり繭糸長が長く、繭糸繊度が細く、粒内繊度差の少ない繭から生産された生糸を求めています。
群馬県蚕糸技術センターでは、県が育成したオリジナル蚕品種(8品種)+対照品種(春嶺鐘月)の性状調査を定期的に行っています。その結果については下表(春蚕期調査)のとおりです。
9品種で、一番繭糸繊度が細いのが「ぐんま細」の2.2デニール、最も太いのが「蚕太」の4.48デニール、繭糸長の最も長いのが「世紀二一」、「ぐんま細」の1,620m、最も短いのが「蚕太」の648mです。小節点については、「世紀二一」が96点で最も高く、「蚕太」が92.5で最も低くなっています。
生糸を扱う場合の参考ににしていただければ幸いです。
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