群馬オリジナル蚕品種「ぐんま×200」は、蚕は丈夫で飼育しやすく、生糸の白度が高いので、養蚕農家さんからも機屋さんからも好評を得ています。
「ぐんま×200」は、平成6年3月に春蚕用蚕品種として指定を受け、平成8年3月には夏秋蚕用蚕品種として指定を受けて年間を通じて飼育出来る通年用蚕品種です。この蚕品種は、今後の蚕糸業の発展に大きく寄与することを願うとともに、県民が200万人に達したことを記念して「ぐんま×200」と命名されました。「ぐんま×200」は、春蚕、夏蚕、晩秋蚕、晩晩秋蚕に飼育され、群馬県の年間飼育数量の4割以上を占めています。
「ぐんま×200」は、日中一代交雑二化性の白繭種で、桑にも人工飼料にも適し、眠起はよく揃い飼育しやすい品種です。幼虫の体色は青系で斑紋は形、繭のちぢらは普通です。
生繭繰糸にも適し、生産された生糸の白度は高く、繭糸繊度は、春蚕期が3.0デニール内外、夏秋蚕期が2.7デニール内外。繭糸長は、春蚕期が1400m内外、夏秋蚕期が1200m内外となっています。
平成20年度群馬県蚕糸技術センターが群馬県繊維工業試験場の協力を得て「群馬オリジナル蚕品種の生糸と外国産生糸の性状比較」を行ったところ、①生糸の練減率と伸度は、国産糸、中国糸、ブラジル糸の間に大きな差は無かった。②生糸の破断強度は一般的に強い生糸の目安とされる4.0gf/Dを上回り、「ぐんま黄金」と「上州絹星」が特に高かった。③白度はどの品種も同程度だが「ぐんま200」が高かった。
このように、「ぐんま200」の白度については、試験研究機関の調査により証明されています。
白度試験成績でわかるように、白度の高さが「ぐんま200」の最大の特徴 |
「ぐんま200」の繭と生糸 繭の形は楕円形で、解じょの良さがこの品種の特徴 |
0 件のコメント:
コメントを投稿