2020年6月17日水曜日

春蚕の収繭作業

安中市の井上豊さんの収繭作業を取材しました。
井上養蚕所の2階は上蔟室になっており、回転蔟約200回転が天井からぶら下がっていました。
上蔟後9日目から収繭作業が始まり、上蔟後11日目に繭出荷となります。
(蚕が蛹にならないうちに蔟を動かすと、蚕が頭をぶつけて死んでしまうため、あまり早い作業は厳禁)
収繭作業の手順は次のとおりです。
1 吊ってある回転蔟を下ろし、ボール蔟をはずします。
2 ボール蔟をよく見て、玉繭、汚れている繭、薄皮繭、死にごもりなどの悪い繭を取り除きます。
3 自動収繭毛羽取機マユクリンで繭の毛羽を取り除きます。
4 繭がよく乾くように、蚕座紙の上にうすく繭を拡げます。
5 出荷当日は、自前の選繭台でさらに繭の選繭を行います。

 生糸品質は、原料繭8割、工務技術2割と言われています。そのためにも、出荷前の選繭作業(悪い繭を取り除く作業)は特に大切です。
 収繭作業の様子は動画をご覧ください。選除繭の種類は写真のとおりです。

  

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