2020年6月4日木曜日

春蚕 5令盛食期

 安中市の井上豊さんの養蚕状況を取材しました。今日は5令6日目で、 桑取り、桑くれと最も忙しい時期です。 5令の給桑回数は3回+補給、桑とりは約1200kg(面積にして桑園10a)くらいです。 1923年生まれのおじいさんも一所懸命お手伝いをしています。
さて、5令飼育の留意点はつぎのとおりです。
①5令期に入ると、蚕座面積も広くなり、給桑量も多くなるので、工夫しながら 作業の省力化に努める。 ②5令期の適温は22℃~24℃。でも5令期は20℃を下回っても飼育経過は伸びるが 繭生産にはあまり影響しない。 ③蚕座面積としては、0.1㎡当たり120頭くらいの飼育密度が望ましい。 ④この時期の食桑量は繭の大きさに影響するので、桑不足にならないようにする。 ⑤「5令は風で飼え」というくらいなので、飼育室の通風換気を図ること。
新型コロナウイルスの影響で、シルク産業は大変厳しい状況ですが、養蚕農家は 良い繭を生産するために、蚕のウイルスにも、人間のコロナウイルスにも負けず に頑張っています。 皆さんの応援よろしくお願いします。

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