【ネットロウシルクとは】 通常生糸は、7~9本の繭糸から作られますが、ネットロウシルクは30~50個の繭の糸が網状になって一本に集約されます。糸がちぢれるために1200m分の糸が約200mの長さにしかなりませんが、普通のシルクより軽く毛糸のように膨らみ、「冷たく、重い」というシルクの常識を覆す生糸です。なお、毛羽立ちを抑えるために、生糸でカバーリングを行い出荷しています。
【繰糸方法】 ネットロウシルクの繰糸方法は、煮た繭から引きだした繭糸を形成枠上で網状に編成し、それを更に小枠に巻き取るというものです。このような形態を持ったネットロウシルクは、嵩高性、伸縮性に富んでおり、生糸と紡績糸の特徴を併せ持った生糸です。また、ネットロウシルクの芯には、伸縮性のナイロンポリウレタン、金糸、銀糸、綿など、様々な繊維を入れることができ、様々な用途に対応することができます。
【芯糸の異なるネットロウシルク】 ネットロウシルクは、芯糸に様々な素材を使うことができます。芯糸の素材により、生糸の表情も性質も全く異なります。素材の違いによるネットロウシルクは下写真のとおりです。あなたも新たなネットロウシルクに挑戦してみませんか。
【ネットロウシルクの用途】 ネットロウシルクの嵩高性を活かして、ストール、ボディタオルなどに使われています。ナイロンポリウレタンを芯材としたネットロウシルクは、伸縮性を活かしてストールなどに使われています。
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