令和5年5月8日(日)群馬県内の大規模飼育所で春蚕の掃立が行われました。
掃立られた蚕品種は、群馬オリジナル蚕品種の「ぐんま細」、「ぐんま200」、「新小石丸」、「ぐんま黄金」。蚕糸科学技術研究所が育成した「プラチナボーイ」、「おりひめ」。一般蚕品種の春嶺×鐘月(カネボウが育成)、小石丸(原種)の8品種です。
掃立数量は約160箱(1箱:30,000頭)で、栃木県、茨城県、埼玉県からの委託飼育も行っています。
飼料は、群馬県が開発・製造している「くわのはな」という人工飼料を使っています。人工飼料を使うメリットとしては、①稚蚕飼育作業の手間が桑育に比べ1/10ですむこと ②細菌やウイルスが飼育室に持ち込まれないため、蚕が病気にかかりづらいこと ③除沙を行わないため遺失蚕が少ないこと ④蚕の経過がとても良く揃うことなどです。
掃立作業の手順としては、①催青台紙と覆紙を並べます ②1枚の台紙には15,000頭の蚕が入っているので、約400gの人工飼料を与えます ③蚕座周辺の人工飼料を掃き込み、蚕座を整えます ④飼料をもらった蚕は、30度 90%に調整された飼育室で暗飼育されます。
稚蚕共同飼育所では1~3令の飼育が行われ、5月18日(木)に農家に配蚕されます。
掃立の状況については、動画でご覧下さい。
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